現在想定している内湾での水質改善装置の数値シミュレーションでは、広域での最大メッシュは1km、フル3次元では1m程度のメッシュを考えているので、大メッシュから小メッシュへのズーミングの方法を考える必要がある。そこで、ズーミング手法としては当面、以下の2つの方法を試みることとした。
1) 広域のメッシュを不等間隔とし、フル3次元メッシュに接合する。
(バリアブルメッシュ・バージョン:MEC-VAR)
2) 多段階のネスティング手法を用いてFull 3Dメッシュに接合する。
(ネスティング・バージョン:MEC-NEST)
また、このような種類の計算については、メインの計算に入る前に地形情報を取り込み、計算メッシュを作っておくことが不可欠である。このような作業を手作業でやることは非効率であるので、大まかな地形データを与えて、それから補間・内挿して計算メッシュを自動的に生成するために
3)プリ処理プログラムの開発
も行うことにした。
さらには、計算結果の可視化も不可欠であるので、手始めとしてはTECPLOT(可視化ソフト)を対象として
4)ポスト処理用のフィルターの整備
も行うことを決めたが、今後、さらにAVSなど他の可視化ソフトへの対応も継続する。